土蜘蛛(謡・九皐会)

今週から新しい演目「土蜘蛛」に入ることになりました。

源頼光は、平安時代中期の清和源氏(せいわげんじ)の棟梁で、鬼退治で有名です。この、いわゆる頼光伝説を題材とする能には、「土蜘蛛」のほかに「大江山」「羅生門」などがありますが、いずれも頼光自身ではなく、四天王【渡辺綱(わたなべのつな)、坂田公時(さかたのきんとき)、碓井貞光(うすいのさだみつ)、卜部季武(うらべのすえたけ)】や独武者などの家来が活躍するのが特徴です。

the能ドットコムより) 

 

謡の中でも人気の曲で、発表会ではよく取り上げられるそうです。

源頼光と言えば鬼退治の伝説が多くあります。

でも、この演目では頼光は病に弱っており、最後、土蜘蛛を退治するのは家来たちです。

(純粋な頼光のヒーロー物ではないのが興味深いですが、源家伝来の名刀を「蜘蛛切」に改めるといった逸話要素もあります)

 

また、能の土蜘蛛で有名な演出に、和紙で作られた蜘蛛糸を投げるシーンがあります。

これがまた結構派手です。(私がそう感じているだけかも知れませんが)

能という簡素美の中では少々異質ですが、無駄の無い動きからの投げはある意味、能ならではの演出かも知れません。

(この演出は当初からあったものではなく、後世で付け加えられた演出だそうです)

 

youtu.be

*1

 

謡ってみると中音の落としから下音の落としへと、謡い分けの難しい場面がいくつかあります。

また、登場人物が多い!こちらも意識して謡うよう指導を頂きました。

 

難解な節回しの蜘蛛糸に「絡まり」そうですが、しっかり学び「切り」たいと思います。

お後がよろしいようで…。今日はここまで。

 

<参考リンク>

www.the-noh.com

*1:YouTubeに良い映像がありました