かつての派遣村
かつて、2008年のリーマン・ショックの時に「派遣村」という避難所が設置されました。
職を失い、貧困に陥った派遣労働者をはじめとする人々を支援するためです。
その後、派遣村は形を変えながら、年末年始の命をつなぐ場として続けられています。
ただ、今年はそれまで生活に困窮していなかった人々の相談が多いと報道されています。
そこには「コロナで失業→生活の困窮→貧困」という負の連鎖があります。
問題の原因はいつからそこにあったのか?
報道を見ていると、相談に訪れる人々は「まさか自分が」という驚きを口にしています。
特徴的なことは、
- 経済活動の停滞が短期間及び大規模に発生しており、半年〜1年で収入が激減していること。
- フリーランスや派遣労働者、一人親世帯など、収入基盤が大きく損なわれた場合、貯蓄体力に不安があるか、またバランスを取りづらいこと。(収入が多くても、支出も大きい等。)
- 地方(田舎)よりも都市部における状況が深刻である。(地縁・血縁の支援を受けにくい。)
- 生活困窮者の窓口へのアクセス方法を知らない。
特に4つ目のハードルが大きな問題になっています。
親子が貧困に陥れば、子どもにも大きなハードルを課してしまうことになります。
つまり、コロナによる貧困は近々の課題だけではなく、その後数十年に及ぶ問題(貧困の中で育ち、貧困から抜け出せない子どもたち)を残すことになるのです。
これはもう今からの対策が必要となってきます。
支援を受ける勇気を持つこと
自分がもし支援を受けなければ立ち行かない状況になったとしたら、心細さや不安、惨めさを感じてしまうかも知れません。
事実、そうした感情から支援を受けることに躊躇する人々も多いといいます。
今夜、NHKの和久田アナが「今は生きることを最優先して、躊躇わず相談してほしい。」という言葉を述べていました。
その言葉はまさにその通りであり、同時に自分自身にも向けられていると思いました。
参考ホームページ
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